菌の声を聴け
タルマーリーのクレイジーで豊かな実践と提案
内容
コロナ禍で「新しい生活様式」が謳われるようになるずっと前から、千葉、岡山、そして鳥取・智頭町へと移転しながら、新しい生き方を実践してきたタルマーリー。
パンとビールの源泉をとことん探って見えた、モノ作りに欠かせないもの。それは…
地域で循環する環境と経済、そして、技術と機械だった。
ベストセラー『田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」』から8年。
菌に導かれ、原理主義的な息苦しさを脱し、未来への手ごたえをつかんだ記録。
「カビを食べる人」のパンとビール作りが未来の共生社会を拓く――山極壽一氏、推薦
目次
第1章 再出発
第2章 菌との対話
第3章 ビールへの挑戦
第4章 菌活者・仮面の告白
第5章 源泉を探る
エピローグ タルマーリー、新たな挑戦
著者紹介
渡邉格/ Itaru Watanabe
タルマーリー オーナーシェフ
1971年東京都生まれ。23歳で政治経済学者の父とハンガリーに滞在。食と農に興味を持ち、25歳で千葉大学園芸学部に入学。「有機農業と地域通貨」をテーマに卒論を書く。農産物流通会社に就職した後、 31歳でパン修業に入る。2008年千葉県でタルマーリー開業。野生の菌によるパンづくりを追求し、麹菌採取に目覚める。また、10代でパンクバンドに費やしたエネルギーが、起業後はDIY精神に発展。大工仕事を覚え、可能な限り自力で店の改装を行う。2011年東日本大震災を機に岡山県に移転。2015年鳥取県智頭町に移転し、ビール醸造を始める。著書に『田舎のパン屋が見つけた「腐る」経済』(講談社)。同書が韓国でベストセラーに。台湾、中国、フランスでも翻訳され、国内外で講演活動も行っている。
渡邉麻里子/ Mariko Watanabe
タルマーリー 女将
1978年、東京都世田谷区生まれ。
幼少期から田舎暮らしに憧れ、環境問題に危機感を持ち、東京農工大学農学部で環境社会学を専攻。日本、アメリカ、ニュージーランドの農家や環境教育現場で研修し、食や農の切り口から環境問題に取組む道を模索。卒論では「女性が農村で生きる可能性」について考える。新卒で就職した農産物流通会社で渡邉格と出会い結婚。農産加工場に転職し、販売や広報を担当した後、タルマーリー開業。販売、企画、経理、広報、総務などを担当。また1女1男の母として、田舎での職人的子育てを模索中。2020年にまちづくり団体「智頭町やどり木協議会」を立ち上げ、地域資源活用型・長期滞在型の観光を実現するために活動を開始している。
出版元 株式会社 ミシマ社
〒152-0035
東京都目黒区自由が丘2-6-13
03-3724-5616
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